2007年01月

2日  DJ OZMA

それにしても紅白。

10代という反抗期世代の支持を背負った彼らが、NHKの言うなりに「大人しく」演奏して終わってしまっては、支持者に面目が立たないというべきでしょう。

彼らなりに従来の紅白を蹴破った上で、年長者の理解も取り込もうとした努力の結果なのではないかと思うのです。

僕としてはパフォーマーとしての彼らに100点をあげたいところですが、NHKは彼らをかばうことを放棄したようで、やっぱりなぁ。

彼らはNHKに抗議電話する層の支持を最初から期待などしていないでしょうから、何の問題も無いのでしょうが。

何はともあれ、頑張って欲しいものです。

3日  最初の方だけ得意

子供がちょっとむずかしめのパズル(ジグソーみたいなの)をやっているのを見ていると、ちょっとイライラする。こんな流れだ。

要するに出来るところまではできてうれしいので、そこばっかりずっとやってて、そこまではものすごく得意になってしまうけど、そこから先は一向に進まないという状況だ。

見ていてちょっとイライラする、とまで書いている僕も、冷静に考えて同じようなところがある。

この正月休みを利用して挑戦中のピアノソナタ。ベートーベンの悲愴3楽章。

ピアノソナタは1楽章だけ取り出しても結構長いので、譜読みも途中で飽きてきて、覚えている最初の所だけ繰り返しているうちに、第一主題の提示部ぐらいまでは結構弾けるようになってしまう。

弾けるところができてしまうと、譜読み(僕は譜面が苦手で、暗譜しないと弾けない)の辛さとの開きが大きくなってしまい、最初ばっかり繰り返し弾いてちょっと得意な顔をして、その先は一向に弾けるようにならないのだ。

何のことはない。親子なのである。

8日  年賀状

まぁ無駄な行事とは言われつつも、「自営業は人とのつながり」というようなところもあって、なるべく年賀状は書くようにしているのです。

例年は、12月に頑張って「先制攻撃派」に入るようにしてはいるのですが、今年は3人目の子供が年末に生まれたことや年末に突然仕事が忙しくなったこともあり、「迎撃派」に入ってしまいました。

僕に年賀状を送ってくださった皆様、ありがとうございます。今一生懸命返事書いておりますので、いましばらくお待ちくださいませm(_ _)m。

9日  さぬきうどんの怪

小さい子供がいる関係上、日曜日の午後は巨大駐車場を備えた大きめのスーパーで過ごすことが多い。

結果、昼食もそういったところのフードコートで済ますことになるのだが、うちの近所の巨大スーパーで昼食を食べながらつくづく思うのは、

「さぬきうどんの認知度は本当に上がったなぁ」

ということだ。少なくともうちの近所の巨大スーパーにあるフードコードのほとんどに、「さぬきうどん」の看板があがっている。

多くは香川で言うところの「半セルフ」スタイルで、てんぷらを皿にとってうどんを注文するタイプのお店だ。

さすがに行列ということはあまり無いが、それでもこういうお店の認知度がここまで上がっているということには驚きを隠せない。

ただ、うどんそのものの品質を考えると、多くの店で「ダシはいい線いいているが、うどんそのものは全然ダメ」という評価になってしまう。まぁ、こういうところでそんなに美味しいものが食べられると期待するのも無理な話かもしれないが。

ところが、こういったフードコートに構えているさぬきうどん店の中で、僕のなかで別格に位置しているお店がある。

ダイエー行徳店の2階にある、「はすい亭」である。

ここのうどんは、本場さぬきの一級店にはさすがに及ばないものの、さぬきで普通にある普通に美味しい店の水準に達していると思っていい。とにかくそつなく美味しいのだ。

東京にいた頃も、讃岐うどんブームに乗って都内に開店したお店をひととおりまわったつもりだが、ちゃんと店を構えている店の中に、この「行徳ダイエーのはすい亭」に及ばない店が沢山あると思われる。いや、及んでいる店の方がずっと少ないかもしれない。

このお店でできることが、どうして他の店でできないのだろうか。

何ということのない、普通にフードコートに入っている300円ぐらいのうどん屋なのである。店員も金髪だったりして、単なるバイトの兄ちゃんかもしれない。でもうどんは安くてなぜだか美味しいのだ。

本当にさぬきうどんは不思議である。小麦粉に塩を混ぜて練って切っただけなのに、これだけ品質がばらばらで、しかも手間やコストと品質が比例しない。

正直、はすい亭が「さぬきうどんの何かを掴んだ」のなら、それを公開してもらいたいものだ。

24日  幻想即興曲

年末年始の悲愴ソナタに続いて、目下の課題曲は「幻想即興曲」。

「またまたぁ・・・・オマエの実力で」という声が聞こえてきそうですが、まぁ、趣味ですから。

それにしてもこの曲、ショパンの代表曲の一つとは言えすごすぎです。美しいメロディと凝ったフレージング。即興曲という名を持ちながら、拍単位で神業のように和声が踊り完結するその右手と左手のコンビネーション。

右手と左手を別々に練習した後、自分で同時に弾いた時に初めて計算され尽くしたコードに気付き愕然とさせられます。

人間って何も無いところから宝石を作り出せるんだなぁと。本当にそういう気持ちにさせてくれる一曲です。