うなぎの寝床 その3 建築編

2004年12月27日 基礎杭

前日に(某)建設さんから電話があり、「明日杭を打ちますので」ということでしたので、東京に初雪の降る中、朝から現地に足を運びました。さぶい。

現地には杭打ち用のトラックが入り、業者さんたちが雪の中作業をしていました。本当に寒い中大変だと思います。

 

現地の地盤は固いところまで7mもあり、そんな長い杭をどうやって運ぶのかと思っていたのですが、実際に見ると杭は二分割して運ばれてきていました。

作業は以下のような流れでした

  1. スクリューのような先端がついた下半分を地面に載せ、天辺を掴んで回転させます。ズブズブと入っていきます。
  2. 中ほどまで入ったら、その上に上半分を載せ、溶接します。
  3. 今度は上半分の上端を掴んで回転させます。
  4. 全体がすっぽりと土の中。

 

それにしても見ていて思ったのは「溶接ってすごいなぁ」ということでした。プラモデルを接着剤でつけたのとは訳の違う強度になるのですね。

鉄パイプを接合面だけで溶接しても、片側を回したら全体が難なく回転して、ちゃんと先端のスクリューまで力が伝わってグイグイと地中に潜っていきます。

それにしてもこれから基礎を打とうというときに雪か・・・・恐れていた冬が来てしまった・・・

2005年1月22日 建物仕様に関する打ち合わせ

年が明けてしまいましたが、今年初めて(某)建設さんを訪れ、外壁、屋根、建具の件について話してきました。

外壁はモルタルとどちらにするか散々悩んだのですが、結局12mmのサイディングにしてもらうことにしました。女房はモルタル壁にヒビが入っているのが大嫌いだそうで、まぁそういうことならモルタルにこだわる必要もなかろうと。サイディングにはサイディングのデメリットもあるのですが(定期的にシーリングの補修が必要など)、それはまぁ僕が長いはしご使ってやってもいいし、何とかデメリットを表面化しないでいけそうだと。

屋根もコロニアルNEOで、色は濃い茶色(ココナツブラウン)にしてもらいました。こちらも10年程度で塗り替えが必要になりますが。

サイディングにコロニアルNEO。最近の低価格建売住宅の王道ですな。いろいろな要素を検討して、価格が安いものとなると結局このあたりに落ち着いてしまうのです。

内装の建具は、床からドアから階段から、全てダイケンのネオブラウンに揃えてもらうことにしました。これは以前にも書いたようにかねてからのこだわりで、それが実現すると思うと妙にウキウキします。

2005年1月30日 現地

年末に一度現地に行ったっきりで、今年に入ってから一度も現地に行っていません。仕事と二人の子供の世話に追われてなかなか現地に行く時間を得るのもシンドイ状況です。

今日は子供を女房に任せて現地に行ってみました。先週の打ち合わせではまだ基礎のコンクリートも打ってないという状況という話だったので、基礎の配筋が終わっている頃かな、と思っていたのです。

ですが、現地に着いて驚きました。基礎どころか既に上棟している状況でした。

現在は筋交いを入れつつ金物を取り付けているところのようです。

  

誰もいない現場で、僕はなんだかウキウキしてきました。

子供の頃からこういう「建てている途中の家」というのは近所にもよくありましたが、当然子供が中に入ると怒られるので興味がありながらも外から指をくわえて見るだけでした。大人になると、危険以前に大人としての理性が、人の土地に無断で入るということを許さなくなってしまいます。そういう訳で、僕は棟上が終わったばかりの建物に入ったことはなかったのでした。

しかし今は違います。僕は大人でそこそこ運動能力も危険判断能力もあり(本当か?)、そしてここは僕の家です。誰に文句を言われることもありません。逆に誰か入ってきたら僕が「出て行け」といえるのです。ふふふ。

僕はとりあえず中に入り、柱からぶら下がっていた(某)建設さんのヘルメットをかぶりました。安全第一です。で、カメラを出してそこらじゅうを撮り始めました。

面白い。面白すぎるぜ。僕の手元には大雑把ながら設計図があります。その50分の1の図面が現実になったものの中に今自分は入っているのです。すばらしい。夢のマイホームというやつだ。しみじみ。

二階にも上がってみました。抜けるような青空が素敵です。日当たりも最高ですが、屋根がないのですから当たり前です。今日は冬なのにそこそこ暖かく、二階で昼寝ができそうです。ただ寝返りなど打とうものなら一階にまっ逆さまですが。

  

あまり遊んでばかりもいられません。しばらく二階の日当たりと眺望を楽しんだ後、ここまでの作業の出来具合を見てみることにしました。

再び足場を伝って一階に下りると、基礎と土台のチェックです。

チェック項目は以下のとおりです。

ひととおり回って見てみたところ・・・・ありました。なんであるかなぁ・・・

  

  

  

いっぱいあるじゃないですか!!

素人が10分ぐらい見て回っただけでこんなに瑕疵が見つかるというのはどういうことなのでしょうか?

基礎パッキンの配置なんて、土台を載せる直前に2分間だけでも一通り見てまわるだけで問題のない施工ができそうなものです。なんでこの程度のことがちゃんとできないのでしょう?

建売ってこういうもの?建売の家ばかり建てているとこういうの当たり前になっちゃうの?

現場監督というのは何をする職業なのでしょうか?こういうのを見つけるのが仕事なのではないの?

もしかして月に一度しか現場に来ていない僕よりも現場に来ていなかったりするのでしょうか?

下請けに図面だけ渡して何十件も建てさせていると、一軒一軒現場を見てる余裕などなくなるのでしょうか?

この家ってこのままで住宅性能保障の審査を通るのでしょうか?業界のアレで、こういう審査などあって無いようなものになっているのでしょうか?

無数の???が頭をよぎるのですが、とにかく放っておくことはできないので、レポートを書いて今夜(某)建設にFAXすることにしました。

本当に頼むよ。(某)建設。

2005年1月30日 その2 現地を見た別の感想

今回もう一つショックを感じたことがあります。僕の家が建ったことで、隣の家の日当たりが絶望的な状況になっていることです。今は足場があるので日陰も一回り大きくなっているのでしょうが、それにしても今までここは畑だったそうなので、隣の家が建ってから満喫していた日照を僕の家は奪ってしまったという事実を目の当たりにしてしまいました。

まぁこれもお互い様ということでしょうがないのでしょうが、悪意はなくとも人間は限りある資源を奪い合って生きていくしかないんだろうなぁということを痛感させられました。こちらも法規の範囲内で家を建てているので何も問題はないはずなのですが、複雑な心境です。西側に昔からある家からしてみれば、東側にこれまでなかった大きな壁ができたような印象だろうとおもいます。

現地の周辺を見ていると一つのことに気づきます。周辺に以前からある家のほとんどは、僕の家の二倍の面積の敷地に建てられているのです。僕のうちは14m×14mの敷地を隣の新築と半分に分けて7m×14mにしてそこに家を建てているのですが、周りの家はみんなこの14m×14mぐらいの枠に1軒の家を建てて住んでいます。

この周辺は千葉県の風致地区で、建蔽率40%、容積率80%という極めて厳しい建築制限が課せられています。そのため、余裕のある家にしようとするとこれぐらいの地面が必要になってしまうのです。

ところが、この辺りの地価は現在坪60万円もします。14m×14mもの土地は土地だけで4000万円近くなってしまい不動産屋としてはかなり売りにくい土地になってしまいます。普通のサラリーマンに35年ローンで買ってもらうためには建物も入れて4000万円ぐらいが限度です。

そこで、不動産屋はこの土地を半分にして売ろうと考えるわけです。半分にすれば何とか4000万円台前半の家が2件建てられます。こうして建てられているのが、新築の僕の家と隣の家なのです。

ところがこの考え方には若干の無理があります。建蔽率40%、容積率80%で100平米足らずの土地に家を建てようとすると、普通に4LDKの間取りを考えたらほとんどぎりぎりの建物にしかならないのです。日陰制限や斜線制限をも考慮すると、建物の形は制限された空間にいっぱいいっぱいに建てる以外になくなります。

こうして建てられた建物は必然的に風致地区らしい余裕もなく、全体的に直方体に屋根を乗せたような形になり、壁もストンとしていて和風建築らしい立体感を持たない建物になります。のび太の家のように、二階の窓から降りれば1階の屋根、というような建物にはどうやってもならないのです。

かくして、この周辺に立つ新築の建物は、古くからある建物と外観的に調和しにくく、しかも同じような形の建物を等間隔で並べたような印象になってしまうのです。

こういう時代の流れを現地に古くからいる人たちはどう感じているのでしょうか。僕はまさに町の風景を変えていく「新参者」の一人なのですが、これからこの両者がいかにうまくやっていくかが今後の課題となりそうです。

2005年1月31日 基礎と土台の瑕疵に対する(某)建設の回答

前日のFAXの内容を受けて、(某)建設さんから電話がかかってきました。 とのことです。

この回答に関してはまぁ不満はないのですが、やはり問題なのは「指摘されないと直さないこと」と「なんか隠そうとしている」ことです。

29日の写真を見てもらえるとわかるのですが、現場には僕が行った時に木の切れ端などを入れた袋が五つ置かれていました。最初は気にもしなかったのですが、チェックをしながら「まさかこの後ろに・・・」と思いつつその袋をどけてみると「基礎のひび割れ」と「基礎の長さが不足していて追加したところ」が現れたのです。

五つの袋で巧みにこれらの瑕疵を隠していたとしか思えません。偶然かもしれませんが。

もし本当に隠していたとすると、次に問題になるのは「誰が、誰から隠していたか」です。これには少なくとも三つ考えられます。

いずれにせよ、今回の瑕疵で現場監督の責任はある程度逃れられないと思います。

(某)建設が大急ぎで補修しなければならないのは、基礎ではなく、僕との信頼関係なのかもしれません。

2005年2月5日 基礎と土台の件

先週のこともあり、若干気が重かったのですが、言いたいことは言わせてもらえないとわだかまったままになってしまうので、今日の打ち合わせに先立って瑕疵の件に関して僕が思っていることを伝えることにしました。 まぁ何というか、あまり答えになっていないのですが、深く追求してもしょうがないので言うだけにしました。

注目すべきは、ここで初めてこのページの存在が(某)建設に伝わったことです。

このWebページを立ち上げた理由は、

  1. 家が建てるまでの過程を何らかの記録として残しておきたいこと
  2. 自分が家を建てようとしたときに、他の人が作ったこういうWebページが非常に参考になったこと
  3. このページの存在が、業者の手抜き工事(や気の緩み)の抑止力として働いてくれるのではないかと思ったこと といったところです。
ただ、この三番目の目的は「(某)建設がこのWebページの存在を知らないことには機能しない」訳ですから、これまで僕が(某)建設さんにこのWebページの存在を伝えていなかったのは、一重に「このWebページがなくとも(某)建設さんはちゃんとやってくれるだろう」という期待があったからに他なりません。

しかし、杭の件と基礎の件でちょっと僕の中で状況が変わってしまったことになります。「全力でプレッシャーをかけないとダメだ」と。

現状、Googleで「(某)建設」を検索すると1ページ目の中ほどにこの「うなぎの寝床」は表示されます。「(某)建設で家を建てようか」「(某)建設の建てた家を買おうか」ということを検討している人のうち、インターネットにアクセスできる人はかなり高い確立でこのページを見ることになるでしょう。

このページでは、基本的に「起こった事出来事とその対応を淡々と書く」ことにしています。僕の主観で書かれているところは、そうだとわかるように書かれているはずです。

念のため書いておきますが、僕は(某)建設が他と比べて劣悪だと言うつもりはありません。他の建売メーカーはもっとひどいのかもしれません。(某)建設はそのなかでもずっといい方なのかもしれないのです。実際にどうなのかは、人生で最初で、恐らく最後の家を建てようという僕にはわからないのです。これを読んでいる方はその辺りも念頭に置いて読んでいただけると助かります。あともう一つ。「ちゃんと出来ているところはあまり書いていない」ということもご理解ください。

ここまで出来た家に対する(某)建設さんへの僕の素直な感想は

こんなところです。年間何棟建てたかが実績になってしまうと、失敗したところを後戻りして修正する余裕すら失ってしまうのでしょうか。

ともあれ、いろいろと問題が起こってしまったことは事実です。このページが今後楽しいことだけで埋め尽くされることを期待しています。

僕もモメゴトのことは書きたくないのですよ。

2005年2月5日 屋根、外装以外の仕様に関する打ち合わせ 〜 みんなで現地

前項と全く同じ日、同じ場所での打ち合わせなのですが、かなりノリが違うので項を分けることにしました。

今日の話のメインは、この仕様決定なのです。そのために女房(と子供)を連れて来たのです。僕だけだとムニャムニャした回答しかできないことも多いですが、女房がいればその場でスパスパと決断できます。

今日決めたのは以下のような点です。

こんなところを、2時間ほどでバタバタと決めていきました。こうなると勢いです。こういうこと決めている時間は本当に楽しいなぁ。「家を作るならぁ〜〜家を作るならぁああぁ〜〜」という感じです。

仕様が決まったら、女房子供もいることだし建てている家を見せてもらうことにしました(これまでは僕だけ一人で勝手に行って見ていた)。

大工さんに挨拶して、1階を見て回りました。子供はすでにおがくずまみれになって木切れを拾い集めています。女房もようやく「家を建てている実感」が湧いてきたようです。この時間はまぁ建築の過程とは直接関係ないのですが、家族としてここに移り住む我々には意味の多い時間だったと思います。

2005年2月6日 現地

前日に現場を見ていたのですが、やはり現場監督と大工さんと子供がいたのではそこらじゅうをウロウロしてジロジロというわけにはいきません。

そんなわけで、今日は改めて僕一人で現場に行ってきました。

いつもは市川駅からバスで現地に行くか、北総線矢切駅から歩いていくのですが、今日は試しに松戸からバスで現地に行ってみました。女房の実家は春日部なので、北千住で乗り換えて快速で一駅の松戸から来やすければとても便利だと思ったからです。

実際に松戸からのバスは少し市川からより高い(260円)ものの、乗っている時間は12分ほど(日曜日のせいもありますが)で、思ったよりも楽でした。少なくとも巣鴨からなら秋葉原から市川まで行ってそこからバスに乗るよりずっとこのルートの方がよさそうです。松戸にはバンダイミュージアムもあるし。

栗山バス停を降りてテクテク歩き現地に着くと、早速調査開始です。

実は前日、下の子の面倒を見てもらうために女房のお母さんに来てもらっていたのですが、そのときに水準器とスコップを持ってきてもらっていたのです。

理由はもちろん、建物の水平垂直がちゃんと出ているかを確認することと、基礎杭がちゃんとしたところにあるかを目で確認するためです。

水平垂直を確認することは簡単です。水準器を柱や土台、二階の梁などに乗せるだけです。水平・垂直がちゃんと出ているならばガラス管の中の泡が中央にピタッと納まります。結果はOKでした。まぁこの道具は結構アバウトなものなので、実際にどの程度正確に水平垂直が出ているかを知ることはできないのですが、まぁ問題ないでしょう。

基礎の方は大変です。実は先週行ったときも近くに落ちていた木切れで基礎を掘ってみたのです。が、さすがに基礎杭が見えるところまで掘り下げるまでに力尽きてしまいました。やっぱりある程度以上の穴を掘るためにはちゃんとした道具が必要です。

というわけで女房の実家からスコップを借りてきた訳です。園芸用の小さいのではなく、ちゃんと足をかけて踏み込めるものです。女房のお父さんは「兵隊用のやつ」と言っていたので「まさか本当に兵隊が塹壕とかタコツボ掘るのに使っていたやつじゃないだろうな・・・」と、ちょっと怖くなったのですが、持ってきてもらえたものはさすがに普通の折りたたみスコップでした。女房の実家は築70年にもなるので、屋根裏あたりから本当に兵隊使用のスコップが出てきかねないから恐ろしい。

ともあれ、土を掘り返す専用の道具を手に入れることができた僕は、再び基礎に挑みました。をを、さすが専用の道具は違うぜ。もともとそう硬いわけでもない地盤は、容易に先尖スコップの進入を許します。石も結構ゴロゴロしているのですが、何度かズボズボしていると掘り進むことができます。とはいえ、基礎の下まである程度の幅で掘り込むのは骨が折れます。真冬なのに上着を脱ぎ袖をまくって穴掘りに没頭しました。

しばらく掘ると、土の中からいつのものかわからないお菓子の袋が発掘されました。「誰だか知らねーが、俺様の土地にカールの袋捨ててんじゃねーよ!!」と憤慨したりもしたのですが、まぁこないだまで更地で草ボーボーだったのですからしょうがないでしょう。

さらに掘り進み、杭があると思しき基礎の下辺りににスコップをザクザク差し込んでみたのですが、スコップが何か硬いものに当たる気配はありません。

微妙に位置が違うのかもしれないので、そのまま基礎に平行に溝を広げていきました。僕としては基礎の下を掘るのは基礎にもいいことじゃないのはわかっているのでなるべくさっさと基礎杭にあたって欲しいのですが、見つかるまではあきらめるわけにはいきません。

さらに50cmほど幅を広げてスコップを差し込んでみましたが・・・・ない・・・・ないなぁ・・・・あるはずなんだけどなぁ・・・ちょっと(某)建設さんの現場監督の顔が頭に浮かんだりして。また怒りのレポートを書かないといけないのかと。

このへんにないとやばいなぁ・・・と思っていたところ、スコップが石のようなごつごつしたものではなく、ツルツルしたものにあたりました。をぉ!

その辺りを少しきれいに掘って見ると、基礎立ち上がり部の下にちゃんと杭がありました。疲れた・・・・

写真を撮った後、基礎の下に大き目の石を沢山詰め込んで、足でぎゅうぎゅう踏みつけ、土をかぶせて埋め戻しました。このチェックが原因で基礎が傾いたり割れてしまっては元も子もないからです。

  

とにかくこれで基礎杭については安心することができました。普通の人がここまでやるかどうかは知りませんが、今回は一度トラブルがあったので偏執狂的な対応をとってしまいました。終わりよければ全てよしです。

後は土台よりも上のチェックですが、一つ気になったのは金物を筋交いに止めてある部分に割れがあるところがあることです。全部割れているわけではなく、一部にかなり大きな割れが有ります。よく見ると、金物を止めている木ネジの先端が金物の反対側に飛び出ているところと飛び出ていないところがあります。

  

原因を調べるべく全体的に見て回ったのですが、どうやらこんなところのようです。

この事実を総合的に考えると、恐らく割れているところは、柱のような太い材に使う長い木ネジを筋交いのように薄い材に使ってしまったためにネジが貫通してしまい、筋交いが木ネジの貫入に耐え切れず割れてしまったものと思われます。こういうトラブルを防ぐためにネジに色を付けているのだと思うのですが・・・・

これも直してもらうしかないだろうなぁ。割れた筋交いを替えてもらえるかどうかはわかりませんが、一回り大きい金物の類を使って補強してもらう必要はありそうです。

それ以外には、先週お願いした基礎パッキンがまだ入っていないところが1箇所ありました。なんでかなぁ。

2005年2月12日  (某)建設で電気関係の打ち合わせ

今日は女房子供を置いて(某)建設に電気設備関連の打ち合わせに行ってきました。

電気設備関連というのは、要するに

こういうことを決めるわけですが、これに加えて僕の場合は といったことが重要になります。

前もって(某)建設さんが提案してきたコンセント配置に、僕が修正を入れていく形で話を進めました。

結果、コンピュータの仕事をしている人の家ということもあって、そこらじゅうコンセントだらけになってしまいました。

あと、ガスの配管は各部屋一つずつ。

ネットワークケーブルは、二階の仕事部屋と居間の間に16mmの塩ビパイプを空配管してもらうことにしました。

気になる配電系統ですが、

の、計12系統になりました。すごいなぁ。ブレーカが12個も並んでいるのか。

しかし本当に今の住宅は電気設備のかたまりですねぇ・・・

実際に使うのはもっとずっと少ないとは思うのですが。場所柄夏は都内のマンションほど暑くなりそうにないですし。

とりあえず、配電と配管については、ずいぶんわがままを聞いてもらったように思います。

これで使いやすい家になると思うのですが。

筋交いの割れに関しては「取り替えます」という返事でした。

2005年2月13日 現地

特に気になっていることもないのですが、「毎週現地には行かないとイカン」と感じていることもあり、また現地に行くことにしました。

現地は丁度二階の床を張り終わったところで、バルコニーも形になっていました。ただ、まだ階段があるわけではないので二階に上がるのは足場からになります。

二階に上がってしまうともう壁こそないもののかなり家っぽくなっています。一階の下半分にはオレンジ色の防腐剤(防蟻剤?)が塗られていました。とても体に悪そうです。丁度出来上がりが春なので、数ヶ月は窓を開けっぱなしにして風を通したほうがよさそうです。できればこの夏はエアコン無しで乗り切りたいところです。

(某)建設さんのウリの一つは「集成材を基本的に使わない」ですが、ホルマリンの類は柱から出るものなど全体から見ればごくわずかで、土台の防腐剤や防蟻剤、壁の構造用合板、壁紙など、現在の住宅には多くの体に悪いものが使われています。

こういうものを一切排除しようとするとものすごいコストがかかりますから、別にこの家にビニルクロスが張られるのはかまわないと思うのですが、「集成材を使ってないから安心」というキャッチフレーズは気休め程度と考えてあまり当てにしないほうがいいでしょう。

屋根には防水シートが張られていました。シートという言葉から薄いビニールシート状のものをイメージしていたのですが、実際にはアスファルトの1mmぐらいの幕でした。今も防水にアスファルトは欠かせないもののようです。とにかくこれで雨が降ってもとりあえず大丈夫です。

先週基礎パッキンが入っていなかったところは、今日直っていました。誰かが気づいて入れてくれたのか、昨日の打ち合わせの後で(某)建設さんが現場に連絡をして入れてくれたのかはわかりませんが、これで基礎パッキンは大丈夫です。

後、床下の配管ができていました。青いチューブ(上水)と赤いチューブ(お湯)、塩化ビニルのパイプ(下水)が床を張る前の基礎に乗っています。水と下水はともかく、お湯の赤いチューブは「本当にこんなんでいいのかなぁ」というような断熱状況です。たぶんどこもこんな感じなのでしょうが、建った後でも自分で床下にもぐって発泡スチロールで覆ったりしたほうがいいかもしれません。このままだときっと、シャワーで頭をすすいで、頭を洗ったあとでシャワーを出してもしばらく冷たい水が出る、という状況になってしまいます。これじゃ水もガスももったいない。

もう一つ気になったのが下水パイプの勾配です。3mで10cm(3%!)の勾配しかありません。こんなんで汚物が詰まったりしないものなのでしょうか?みんなこんなもんなのかなぁ。

2005年2月16日 概観図が届いた!

未明に結構な地震がありました。現地はもう地震ぐらいではびくともしなくなっていると思うのですが・・・・なにしろ筋交いが入っている上、瓦や壁などの重いものがまだ付いていないですから、地震にはとても強い状態なはずです。

夜、仕事から帰ると(某)建設さんから郵便が届いていました。

中を見てみると、先日の電気設備関連の打ち合わせ結果を図面に起こしたものと、外壁と屋根を指定のものにした外観イメージをカラー出力したものが入っていました。

概観イメージは、恐らくサイディングのメーカーがサービスで作ってくれているものなのではないかと思います。必要量を見積もってもらうために、建築図面(かそのCADデータ)をサイディングの会社(ニチハ)に渡したのではないでしょうか。

とにかく夢のマイホームっぽくてニヤニヤしてしまいます。とても会社では見られんなぁ。ウヒヒ。

2005年2月20日  現地

ここ数日あまり天気が良くないのですが、気が向かない体にムチ打って現地に出かけました。住んでいるところと現場が遠いと現場に出向くのが億劫になります。

ですが、現地は毎週のように何か新しいことが起こっているので、現地に着いてさえしまえば心はウキウキになります。

現地についてみるとビックリ。玄関ドアが入っていました。まだ養生されているのでダンボールに覆われ見ることはできないのですが、玄関が付くと突然家らしくなります。ダンボールには「片山邸」なんて書かれていて萌え。

玄関から入れないので、柱の隙間から中に入ると、「土足厳禁」の看板が。そうかそうか、失礼いたした。もうここは家なのだなぁ。

靴を脱いで上がってみると、中は壁こそないもののかなり家っぽい雰囲気が漂っていました。家として大変重要なもの、窓がついていたのです。サッシって結構早い段階でつけるものなんですね。壁より先なのか。

またもウキウキして、無意味に開けたり閉めたりしてみたりして。さすがに新品のサッシはサラサラと音もなく動きます。

1階はブルーシートで囲われているので掃き出し窓から出たり入ったりすることはできないのですが、気分はかなりおままごとです。

実は一つ気になっていたことが今日クリアになりました。畳の件です。

畳というのは結構な厚みがあるので、フローリングの部屋と同じ床に置くと段差ができてしまいます。和室と洋室が隣り合わせの場合は、その間に1cm以上の段差ができてしまうのです。

昔の家ははこの段差を「当然のもの」と考えていたようですが、バリアフリーが叫ばれるようになってから「家の中の段差は怪我の元」ということになり基本的に階段以外には1cmもの段差は今の家にはなくなっています。

そうすると、畳の厚みはどうなるのかという問題が起こります。この解決には二つあって、

というような解決が取られるようです。

で、僕のような「畳命」の人間は、12mmというような薄い畳を畳として容認できるわけではないので、もしこんな畳を入れられたら困ったぞ、と思っていたのです。

で、今日一階の床が全部張られた状態になって初めて和室の床が少し低く作られていることを確認できました。すごいぞ(某)建設。えらいぞ(某)建設。畳の国の人の心を分かっているなぁ。

お風呂(ユニットバス)も既に入っていました。ユニットバスは持ってきた時点で既に完成品なので、お風呂だけは他と別次元のように出来上がっています。養生のシートをはがせば今すぐにでも使えそうな雰囲気です。

二階に上がってみると、天井の下地ができつつありました。

バルコニーのFRP防水もできていました。薄いグラスファイバーのシートを敷いて樹脂で固めているようです。FRPは小型船舶の船底などに使われる素材なので確かに防水性はあるのでしょう。ただ、地震などで建物が大きくねじれると亀裂が入ったりしそうにも見えます。どうなのかなぁ。

来週は躯体検査が入るそうなので、それが終わったら建具と壁が入ってまたグッと家らしくなるんだろうなぁ。楽しみ。

気になるところもありました。先日指摘した筋交いの割れですが、僕としては「筋交のひっぱり強度がなくなっているので補強して」と言ったつもりだったのですが、現場を見たところでは割れをパテ状のもので埋めただけでした。これじゃ見た目しか変わらないでしょうに。壁の中にはいってしまう筋交いの見た目を僕が気にしていると思ったのでしょうか?もしかして単なる「躯体検査対策」なのか?こんなんで検査官はあっさりごまかされてしまうのか?

てか、「取り替える」って言ってたじゃんよ!!

2005年2月26日  現地

この土曜日は、先週打ち合わせをしたコンセントやスイッチの場所を現地で確認するということで、現地に赴きました。その後で女房の実家に行く用があったので、また家に帰ってから実家に行くよりも、現地にみんなで行ってしまったほうがよかろうということで、家族四人の大移動になりました。

ところがこれが大変。日暮里の乗り換えも松戸駅からバス乗り場へも全てエスカレータがありません。バスから降りるのも大変です。二人分の生命維持セットとベビーカー、を子供と一緒に動かしていると心底ヘトヘトになりました。やっぱり家族四人いると自家用車が欲しいなぁ。

ヒィヒィいいながら現地に着いた時には予定より15分ほど遅刻していました。

到着すると早速、筋交いとトイレの排水の勾配についての説明がありました。筋交いについてはすでに交換したということで、前に入っていた木材よりもちょっと硬そうな材が入っていました。これに下穴を開けて金物を留めつけたそうです。これで筋交いはOKでいいのですが、まぁなんというか「最初から下穴を空けてビスを打てばこんなことにならないのに」というのが正直な感想です。

トイレの排水の勾配は基準として3%もあれば十分ということでした。オフィシャルな文書も見せてくれました。わざわざ水道の配管屋さんがこの説明のためだけに来てくれていました。

後は、現場を見ながらコンセントとスイッチ、ガス栓、TV端子、電話端子、LAN用配管の位置の確認です。一つ一つ図面を見ながら位置と高さ、個数を確認していきます。もし追加するなら今のうちにということだったのですが、まぁ全体の配線が分かっていれば自分で後からどうにでもなるので、このままでOKということにしました。

先日、2年前に新築した知り合いの家を訪ねたときも電気配線に関しては「これでいいと思ったんだけどなぁ」ということが必ずあるそうで、まぁ後でなんとかしてしまおうと。絶対に後で何か「こうしとけばよかった・・・」っていうのがあるんだろうなぁ。

一通り打ち合わせが終わると、子供もいることだし早々に現場を後にしました。帰り際に家族四人の写真を家をバックにして撮ってもらいました。これが家族全員と家の最初の写真になります。

2005年2月27日  現地

昨日現地を見たばかりなのですが、女房のお父さんが「今日なら行ける」ということだったので現地を見てもらうことにしました。

現地に付いてみると「玄関に鍵がかかっていて、しかも人が入れる隙間がどこにもない!!」

先週までは柱の間など、どこからでももぐりこめたのですが、今は防水シートが一面に張られていて入ることができません。せっかくお父さんに来てもらったのに、外から家を眺めるだけになりました。

中に入れなかったので、外から家を二人で舐めまわすように見てきました。

お父さんは現場に着くと人が変わったように機敏になり、ヒョイヒョイと足場から足場へ渡り歩いてきます。プロだなぁ。まるで秋葉にいる僕のようです。

そのお父さんが一番気にしていたのは「屋根裏の換気がちゃんとなってないと家の寿命が大幅に縮む」ということでした。

普通の家は切妻のところに小さい換気窓がついているのですが、僕の家は付いていません。同じ(某)建設が建てた隣の家も付いていません。かわりに、有孔ボードという、5mmぐらいの穴の開いた板を屋根の下に取り付けてそこから換気するようになっているようです。これで十分なのかは素人の僕にはちょっとわからないのですが、大きい穴が一つよりも細かい穴が至る所にたくさん開いていたほうがいいというのがこの家の屋根裏換気の考え方になるようです。もちろん、小屋裏収納にはちゃんと専用の換気窓がついていますから、そこはぬかりありません。

先週と一番変わっていたのは、屋根が葺かれていたことです。まだ作業の途中ではありますが、コロニアルは一通り並んでいて、継ぎ目などの雨仕舞いを残すのみになっていました。写真ではちょっとわからないですが、結構いい色です。

外回りでは一箇所だけ気になることがありました。玄関ドアの蝶番の塗装がハゲチョロになっているのです。お父さんと一緒に首をひねりました。どうみても現場で引きずったりしてできた傷ではなく、薬品のようなもので溶けたような傷だったからです。おそらく工場出荷時からあったパーツの瑕疵のようです。これは交換してもらうことにしましょう。

とにかく来週は中に入らないと壁がふさがってしまう・・・。週明けには(某)建設に電話して鍵を送ってもらうことにしました。

2005年3月6日  現地

昨日確定申告の準備をしていた眠い頭で現地に向かいました。

今週は土曜日に届いていた玄関の鍵で中に入ることができました。

中は思ったほど進んでいないように見えましたが、壁にひととおり断熱材が入っていました。筋交いが入っているところもちゃんと筋交いに沿ってきれいに施工されているようです。ふむふむ。断熱材が入ったからといって中で暖房をしているわけではないので、中はまだ寒々としていますが、これで壁の外と中に板を張ればもう立派な家だといえます。フローリングの素材が置かれていたので、来週にはもしかすると床も張られているかも知れません。

  

ここから先の工程を僕が理解しておくことは大きな意味を持ちます。ここまでの基礎や躯体については、とても素人で作業できるようなものではありませんでしたが、ここから先の作業は必要があれば僕自身で何とかすることができます。極端な話をするとコンセントが必要になったら壁を剥がして隣のコンセントから電源を回し、コンセントボックスを増設して壁をふさぎ、壁紙を張りなおすということも、素人がやってできないことではありません。実際にやるかはまた別問題ですが。

とにかく、「壁の中はメンテナンスの範囲」であることを念頭において、壁がどのように作られているかを理解しておくことは、中に住んで家をメンテナンスする必要がある我々にとってはとても重要なことです。

  1. 壁のどこにどのような線が通っているか
  2. 壁にどのような材料が使われているか
  3. 壁が躯体にどのように取り付けられているか。剥がしてまた付けなおせるような付け方か。
  4. メンテナンスをするためにどの程度のコストがかかる作り方になっているか
  5. メンテナンスのために人が入れるような作りになっているか
屋根裏へのメンテナンス経路も確保しておく必要があります。小屋裏収納まではもちろんはしごがあって上がることができるのですが、そこから横の屋根裏に入ることができないと、雨漏りなどの時に原因を突き止めることができずに困ってしまいます。

今の家の作り方は、建築価格を抑えるために後々のメンテナンスに金と手間がかかる作りになっていることが少なくありません。だからこそ、「自分でできるように造りを理解しておく」ということはとても大切なことだと思うのです。

ということで、壁がふさがる前の屋内を撮影して回りました。期待していたネットワーク用の配管もできていました。僕のイメージでは、灰色の塩化ビニールのパイプなのかと思っていたのですが、オレンジ色のフレキシブルパイプで接合されていました。まぁ、100Base-Tのケーブルが通ればいいだけなのでこれで十分でしょう。ケーブルを通すのは大変そうですが。

  

外回りですが、屋根周辺の雨仕舞いがだいぶ進んだようです。有孔ボードも張られ、換気の具合も見えてきました。

外回りに、一つだけ気になるところがありました。外側に一面に張られた防水シートのうち一箇所だけ、隙間ができていたのです。防水シートは基本的に継ぎ目のところを重ねて張らないといけないので、この状況はあまりいいものではありません。見たところ寸法が足りなかったという感じではなく、間違えて切ってしまったものをつないだように見えなくもありません。どちらにせよ上からもう一枚貼ってもらうことにしましょう。

  

現地から帰る途中で、千葉県知事の選挙ポスターが目に入りました。3月17日が投票日ということで僕は投票することができませんが、なんだか僕が千葉県民になる頃には「森田健作知事」になってそうな気がするなぁ・・・別に嫌いというわけじゃないけど、ちょっと複雑な気分。

2005年3月13日  現地

そろそろ確定申告に行かないとなぁ、などと思いつつも現地に行ってきました。先週も確定申告ネタで始まりましたが、この時期自営業者は確定申告のことで頭がいっぱいなのです。

そういえば今日は千葉県知事選の投票日でした。実はこれを書いているのは翌日なので、現時点では現職の再任となることが既に分かり、安心したようなちょっとがっかりしたような複雑な気分です。

現地に向かうバスの途中で大変なことに気づきました。現地に入る鍵を持っていないのです。もうだいぶ来てしまったので家に取りに帰るわけにもいきません。しょうがないので今日は外から眺めるだけにしておきます。

現地に付いてパッと外から眺めて分かるのは「外壁を取り付ける準備ができたみたい」ということです。防水シートの上から、90cmごとぐらいに木を縦横に打ち付けてあって、ここに外壁を取り付けるのでしょう。おそらく釘で。

  

この桟の取り付け方を見ると分かるように、外壁は防水シートから木の厚みの分わずかに浮き上がった状態で取り付けられることになります。桟は継ぎ目に必ず隙間が空けてあって、下から上まで空気が流れるようになっています。バルコニーや屋根と壁をつなげるところにもわずかに隙間が空けてあるので、熱せられたり湿ったりした空気が壁の中にこもることなく屋根裏に上がり、換気口から放出されるようになっているのだと思います。

通気工法というのは話には聞いていましたが、このように施工されるものなのだということを実物を見てようやく理解できました。なかなかちゃんとした作りだと思います。いいぞいいぞ。

先週防水シートの切れ目があったところはちゃんと補修されていました。隙間があったところの両側を一度剥がして、中に一枚入れた後で両側をとめなおしたようです。一見すると上からテープを張ってふさいだだけのように見えますが、防水シートがちゃんと入っているので大丈夫だと思います。テープとは言ってもなぜか両面テープなのが気になりますが・・・

ともあれ、ここまでできているのなら、来週には外壁が付いていそうな気がします。

もう一つ、玄関ドアのちょうつがいがハゲチョロだったのも交換済みでした。

窓から部屋の中を覗いてみると、一部の壁が構造用合板で張られていました。家の中の、部屋と部屋の間の仕切りの壁は構造用合板で貼るようです。外壁と向かいあう、外向けの壁は別の材を使うのでしょうか。

天井も張られていました。天井は石膏ボードが張られているようです。これは防火が目的でしょう。床から出た火は壁伝いに天井にあっという間に達してしまうので、天井が燃えない素材でできているかどうかでだいぶ違うはずです。天井が張られたことで、天井裏へ入るメンテナンス口がどこに付くかも分かりました。

  

外壁が貼られて雨どいなんかが付くと足場がなくなるので、もう外から見れば普通の家に見えるようになります。

足場が取れれば、ポストを置くことで住民票が写せるようになるらしいので、引越しのことを考え始めなければなりません。もう引越し予定日まであと一ヶ月ちょっとしかありません。ボヤボヤしていると間に合わないことも出てくるので、そろそろ行動を起こし始めないと。引越しの段取りについては、ページを変えて「引越し編」に書いていくことにしましょう。

2005年3月19日  (某)建設で壁紙の打ち合わせ

久しぶりに市川の(某)建設にやってきました。今日は壁紙の打ち合わせです。

壁紙のサンプルは前もって送ってもらい、家で女房と打ち合わせ済みでした。

家で打ち合わせしたとは言っても、限りなくあるサンプルから一つ一つ選んでいくのはかなりエネルギーの必要な作業で、子育てに疲れきっている女房には荷が重く、一緒に決めるのは難しいので、女房子供が寝静まった後、僕が一人でホッピーを飲みながら重いカタログをめくりました。

家を継ぎ目のところでおおまかに分けると「トイレ」「洗面まわり」「居間」「ダイニングキッチン+廊下+玄関」「2階の居室」になります。これごとに、壁と天井の壁紙を考えていき、おおまかに二種類ぐらいの提案をしたものから、女房に片方を選んでもらうことで決めました。

この日はそうやって決めた壁紙を伝えるだけだったので、用件自体はさっさと終わりました。

仕様に関して残っていることは「トイレの便器の色」「玄関ポーチのタイルの色」「畳の縁の色」ぐらいのものです。

後は今後の作業予定を打ち合わせして、4月末の引渡しができそうということを確認しました。いよいよ引越しのことを考えなければなりません。

2005年3月20日  現地

やっと確定申告も終わり、きれいな体と晴れ晴れとした心を手に入れて現地に行ってきました。(また確定申告ネタか!)

今日はぬかりなく鍵を持っていることを確認して、ちゃんと中に入ってきました。 内部には既に建具が入り始めていました。窓枠あたりから作業をしているようです。指定した「ダイケンのネオブラウン」のものがちゃんと入っています。床も既にフローリングが入っていて、上からハードボードで養生していました。

  

はめ込む直前の窓枠が置いてあったので見てみると、「ネオブラウンの独特の木目」は、本当に表面0.3mmぐらいの厚みの「何か」を張っただけのものであることがわかります。まぁ分かっていたことではありますが、現実を見せ付けられると少しがっかりします。この「何か」が「単なる印刷物」なのか「天然の木材を薄〜くスライスしたものの表面を保護したもの」なのかはちょっと見ただけでは分かりませんが、少し何かでひっかいただけでも「地がでてしまう」と思われるので、気をつけたほうがいいでしょう。

ドアが入っているところもありました。無意味に開けたり閉めたりしてみたのですが、特に建て付けに問題は無いようです。

ふむふむ・・・・と思いつつよくドアを見てみると、何故か直径2cmほどの丸い小窓がドアに付いています。何で?しかも二箇所も。

  

僕の認識では「こういう小窓の付いているドアはトイレ用」なので、これが二階の居室の入り口に付いているというのは変です。しかも、この家にはトイレが一箇所しかないので、そもそもトイレ用のドアが二枚あるということ自体がおかしいのです。一枚だけなら「建具が届く前に、先に届いた建具を取り付けて調整しておく」ということも考えられますが、二箇所はやはり理解できません。

原因は不明ですが、(某)建設に連絡して取り替えてもらうことになりそうです。まぁ子供部屋になる予定の部屋のドアはこれでもいいのかもしれませんが。

しかし「建具が違う!」というミスはよくあるという話は聞いていたものの、実際にこれほど大胆に間違うということがあるのだなぁ、というのが実感です。

外回りも見てみました。予定通り外壁のサイディングが貼られはじめています。まだまだ始まったばかりという感じですが、結構落ち着いていていい感じです。サイディングの施工状態がよくわかる状況です。サイディングは細長い板を縦に貼っていく「縦張り」という方法で施工されています。

  

凸部の角には、専用の直角に曲がった部材を使っているようです。その部材と通常の板材の間はナイロン製と思われる部品で裏側から隙間をふさいでいます。おそらくここには後でコーキング材が入るのでしょう。

凹部の角は今のところ何もされていません。向こう側にある防水シートが見えてしまっています。これはどうなるのでしょうか。

  

通常の板状サイディング同士の継ぎ目は、継ぎ加工がしてあってしっかりと接合されるようになっています。上下方向の継ぎ目にはやはりナイロンの部材が入っていて、継ぎ目を裏から塞いでいるようです。ここはコーキングされた上で目隠しの板が貼られるのでしょう。

ともあれ、家は着々と完成に向かっているようです。

2005年3月27日  新居

考えてみればいつまでもタイトルに「現地」もいかがなものかと。もう家ができてるんだし。

ということで、気分を変えて「新居」にしてみました。

新居に赴くと、既にほとんどの室内壁が貼り終わっていました。壁は石膏ボードがネジ止めされているだけなのを見ると取り外しは(電動のドライバーがあれば)簡単そうなので、メンテナンスもまぁそれほど大変ということはなさそうです。ただ、この上に直接クロスを張るとデコボコになってしまいそうなので、あと1枚仕上げ用に何かがこの上に貼られるのではないでしょうか。

  

先週問題になっていたトイレ用のドアは取り替えられていました。何をどう間違ったのかは分かりませんが、とりあえずこれで問題ないでしょう。

1階には階段の部材が置かれていました。もうすぐ階段も付きそうです。階段って結構後の工程になるのですね。

壁が一通り入ったところで家の中を眺め回してみたのですが、なんだか「ダイニングが思ったより暗い」。今は初春の早朝ということもありますし、まだ足場があるせいもあるのでしょうが、あまり陽が入ってこないようです。よく考えたら僕の実家もそうなので、まぁどこもダイニングというのはこんなものなのでしょう。

居間の戸棚も出来始めていました。思っていたよりちょっと背が高いと思ったのですが、具体的に高さを何ミリと指示したわけでもないので不満は言えませんね。とにかく戸棚は大工さんの腕の見せ所です。職人さんのワザを見せてもらうことにしましょう。

などと考えながら家の中をウロウロしていたら、窓の外に足が!!

どうやら外壁の作業が今日も続いているようです。日曜日だというのにお疲れ様です。

外壁はほとんど貼り終わっていて、シーリング(コーキング)の作業が始まっていました。外壁の継ぎ目の所に両側からマスキングをかけて、隙間にシーリング材を充填する作業です。

マスキングがかかっているところを見ると、結構シーリングしなければならない外壁の継ぎ目は多いということがわかります。

シーリングの補修は今後自分でやるつもりでいましたが、これを見ているとちょっと自信をなくしてしまいます。大変そう。足場があってもこれだけ手間がかかるのですから、梯子でやろうとすると大変な手間と時間がかかるでしょう。むむむ。10年後にどうするか考えることにしましょう。

  

外壁を張り終わって改めて家を外から眺めてみると、なかなかイメージどおりのいい雰囲気です。周りの景色ともそれほど違和感がなさそうです。足場の取れる日が待ち遠しいなぁ。

家に帰る途中、天気がいいので河川敷まで歩いてみました。

新居から徒歩5分足らずの距離にある河川敷地帯にはもう春が訪れていました。もうそこは目の覚めるような開放感です。僕の広角ズームではとても写真に収めることなどできません(下の写真はヘタな合成)。

野草を摘んでいる老夫婦あり、犬の散歩をさせているお兄さんあり、そして向こうには・・ラジコン飛んでる!

そうよそうよ。河川敷名物といえばラジコン飛行機&ヘリコプターなのですよ。いいなぁ。はやく引越ししたいなぁ。

2005年3月27日  あまった材料

現地を見ていると、結構な量の端材が発生していることに気付きます。太い柱は工場でプレカットされているので現地では端材が出ないのですが、 といったものが、かなりの量余っています。全部集めると100Kg以上もあるのではないでしょうか。

こういった材料はメーカー返品になるものもあるかもしれませんが、多くは廃棄されるのではないかと思います。

これって、もらえないものなのでしょうか?結構使い道がありそうです。

サイディングボードなどは、切断にたぶんダイヤモンドカッターが必要になると思うので、素人がのこぎりでギコギコというわけにはいかないでしょうから、とっておいても釘打ちのテストぐらいにしか使えないと思うのですが、構造用合板などは東急ハンズで買ったりすると結構びっくりするぐらいの値段なので、こうやって余っているのを見せられるとなんだか「もったいないお化け」が出てきそうです。かといって、使うときまで保存する場所がなければただの見苦しい邪魔者になるだけです。雨ざらしにしておけば腐っていきますし、虫がわいたりして「捨ててたほうがよっぽどましだった」ということにもなりかねません。

捨てられる前に何とかもらって、女房の実家(大工)に運んでしまうことはできないものなのでしょうか?相談してみようかなぁ。

2005年3月29日  外構を考える

ここに来て一つ大きな課題が残されています。来週までに外構(庭や塀など)をどうするかを考えておかなければなりません。実は2月26日に(某)建設さんから外構のイメージ図をもらっていたのですが、なんとなく僕の持っているイメージと合わず、かといって自分に「こういう感じ」という絵が書けるほどイメージがあるわけでもなく、なんとなく放置されていました。

<画像準備中>

(某)建設さんが提示されたサンプルは、なんというか僕にはちょっとメルヘンタッチ過ぎるのですよ。まぁ悪いというわけではないのですが、女子供ウケはする(事実女房は結構気に入ってる)ものの僕にはちょっと・・・。中から小人が7人出て来そう。

今流行り(なのか?)のオープン外構というやつで、玄関までの間に門がありません。開放感はあるのですが、自転車や車を置いていても外から触り放題です。セールスマンもNHKの集金も「ちょっとここにでも寄っていくか」という雰囲気です。これはいただけません。

メリットもあります。僕のうちは玄関側が50cmほどセットバックされているので、その範囲は僕の土地であるにもかかわらず何もできないのですが、オープン外構にしておくと、家との境目があまりないのでなんとなくセットバック部分にはみ出したりできそうな雰囲気になります。壁を作ってしまうと外と中がはっきりしすぎて、ダラダラとセットバックにはみ出ることができなくなります(コラコラ)。まぁこれはセットバック部分が完全に道路になってしまうまでの話なのですが。

でもやっぱり、「寄せ付けない雰囲気」って大事だと思うのです。僕はそれほど「内に籠もるタイプ」ではないですが、大切な家族を守る家に関してはある意味「篭城」に近い感覚が必要なのではないかと思うのです。かといって、あんまりきっちり塀で囲ってしまって中を見えなくしてしまうと、かえって空き巣に狙われやすい、ということもありますし、そのへんのさじ加減が難しいところです。

というわけで、女房をがっかりさせないように、しかも泥棒が避けていきそうな外構の絵を書いてみることにしました。

ポイントは、

といったところです。

アコーディオンドアはどれぐらいするものなのかわかりませんが、たぶん予算オーバーになってしまうと思うので、全部込みでどれぐらい標準のものより高くなってしまうか見積もってもらう必要があるでしょう。

とりあえず、前もって(某)建設さんが不動産屋さんや外構屋さんにアポイントをとってもらえるよう、前もって外構のイメージをFAXしておくことにしました。

<画像準備中>

2005年3月31日  外構についての回答

(某)建設さんから電話があり、やはりあの外構だとちょっと予算オーバーなので、差額分は別途用意してもらう必要があるとのことでした。差額が出るということはお金の話になるので、土曜日の打ち合わせには(某)住宅さんも着ていただくことになるそうです。

僕としてはまぁ、あんまり差額が出るようなら差額が出ないような折衷案を出してもらうことも期待していたのですが、まぁ差額がさほど多くないならそのままお願いしてしまってもいいでしょう。

2005年4月2日  足場がなくなった!

今日は午後1時から現地で外構関連の打ち合わせがあるので、子供を両親に預けて女房と二人で出かけました。バスを降りてから現地に向かう途中で(某)住宅さんの車が我々夫婦を見つけてくれたので、現地まで乗せてもらいました。

現地では、すでに足場がとれて新居が完全に外から一望できるようになっていました。ひゃっほ〜〜ぅ!!

  

足場が取れて、あらためて見た我が家の印象は、「落ち着いてる・・・・」。笑いがこみあげてくるほど落ち着いています。まるで20年も前からここにあったかのような落ち着きようです。ぱっと見、新築に見えないほどです。落ち着いた配色を選んだつもりではありましたが、ここまで落ち着いた色になるとは思っていませんでした。いいんじゃないのいいんじゃないの。落ち着いてて(しつこい)。

中に入ってみると、階段が出来上がっていました。これで女房も二階に上がることができます。よく考えたらこれまで女房は写真でしか二階を見ていなかったのです。

  

今日決めることは、外構をどうするかと、トイレの便器の色、玄関の床に敷くタイルの色、畳の縁の色といったところです。

外構に関しては、僕のイメージを形にしようとすると約20万円の予算オーバー(元々60万ぐらいですんだのが80万ぐらい)になるそうです。まぁそれぐらいなら何とかならないこともないので、僕の絵を来週ぐらいまでに図面にしていただくようお願いしました。

玄関タイルの色(ちょっと濃い目の赤っぽいブラウン)と、便器の色(薄いベージュ)を伝えたら、後は家の内外を女房とウロウロしました。

ネジ止めされた石膏ボードの壁は、この上から隙間にパテを入れてデコボコを無くし、直接壁紙を貼るそうです。パテかぁ。ということはここでも揮発性の材料が使われるのだなぁ。コンセントの穴が開いていないのはたぶん、壁紙を貼ってから開けたほうが仕上がりがよくなるからでしょう。

帰りも駅まで(某)住宅さんに送ってもらいました。国府台は既に花見のシーズンに入っていました(まだほとんど開花はしていないのですが)。

2005年4月10日  完成間近!

昨夜納車されたばかりのバイク「銀牙」で早朝新居に向かいました。朝はまだ肌寒いですが、納車されたばかりのバイクに乗っている僕の心はすでに春ウララもいいところです。

現地では、上下水道の工事が始まっていました。雨水用の配管と、下水用の配管が並行して走っています。これらの管は最終的に埋設されるのでしょうが、パイプが埋まっている辺りに根の張る木などを植えないように気をつける必要があるでしょう。

それにしても気の毒なのは下水の配管です。できれば雨水の配管になりたかったことでしょう。ほんの少しの差でウ○コ輸送管にされてしまいました。人生このようにちょっとしたことで天国と地獄に分かれてしまうのです。気をつけないと。

中に入ってみると、システムキッチンが入っていました。広くて使いやすそうです。今のキッチンは洗い物の水切りカゴを置いた残りのスペースがA4用紙1枚分ほどしかなく、そんなところで白菜もキャベツもにんじんも切っていたのですが、これからは広々と作業できそうです。

ただし、コンロはなんというか「ガシャンガシャン」した操作感で、いかにも「薄い鉄板をプレスしてつくりましたぁ」という感じです。もう少し高級感があって欲しかったなぁ。平たく言うと「安っぽい」。しょうがないなぁ。

靴箱も入っていました。ぴったりです。ものすごい収納力です。こんなに靴が必要なのかと思うほどです。

  

部屋全体の状況を見ると、床と壁の境目につける「幅木」や、天井と壁の境目につける「回り縁」がついていました。全てダイケンの「ネオブラウン」で統一されていていい感じです。あとは壁紙を貼るだけ、といった印象です。

  

先月半ばの状況を見ていた頃は「本当に間に合うのかなぁ」という印象でしたが、ここまで来ると本当に4月末引越しというのが現実的に見えてきました。もう壁紙を貼って、コンセントやスイッチ類をつけて養生を剥がせば本当に住めそうです。

帰りはバイクで江戸川の土手を水戸街道までゆっくり走って帰りました。桜も満開です。坂川にはところどころ釣り人が竿を出していて、みんなのんびりとした時間を過ごしているようでした。ぽっかぽか。

2005年4月11日  外構の図(修正版)が送られてくる

先日現地で外構を作ってくれる「エクステリア宇田川」さんと現地を見ながら打ちあわせしたのですが、その結果を受けて新しい外構のイメージが郵送されてきました。

新しいイメージ図は、基本的に先日僕がFAXしたお願いに沿ったものでしたが、よく見てみるといくつかの違いがあります。

明らかな違いはそれぐらいなのですが、それ以外にレンガ(風タイル)の色などを指定してしまったほうが話が早いと思うので、今回の提案を受けて再びFAXを送ることにしました。

2005年4月13日  住宅金融公庫

もう完成間近とまで書いておきながら、いまさらという感じもするのですが、勤め先の目と鼻の先に住宅金融公庫のビルがあることに今頃気付き、遅ればせながら行ってきました。

まぁ、僕は公庫からお金を借りるわけではないのですが、公庫が融資する基準というのは日本の住宅の施工基準として広く認知されていて、ここに行くと「どんな家が正しく建てられた家なのか」の一般解があるはずです。

何か施工基準に関する文書など閲覧できるところがあるかなぁ・・などと考えながらショールームのようになっている1階を歩いていると、奥の方に何と「木造住宅実物大部分模型」が置かれている!。

これは正直「メチャ面白い」。一般的な木造軸組工法で作られた家の一部が、施工方法が分かるようにスケルトンになっており、どこにどういう材料がどのように施工されているのかが一目でわかるようになっています。

これはあくまで公庫の基準であって、「こう作られていない住宅はダメ」というものではないのですが、少なくとも「こう作られていればまぁ合格」というラインは確認できるわけです。

実際、僕が建築中の家を見ていて「これはこうなってるけどいいのかなぁ・・・」という疑問を感じたことは結構あります。その多くが「それでOK」なのだということがこの実物大模型を見るとすぐに分かります。逆に「こう作って欲しかったなぁ」というところも。

僕はもう手遅れでしたが、これから木造軸組工法で家を建てようと思っている人は、悪いことは言いませんから一度は見ておいたほうがいいです。交通費をかけても一度見ておく価値はあります。僕は家を建てている間、色々な本やインターネット、放送大学などで木造住宅の工法を調べてきましたが、「百聞は一見にしかず」の言葉どおり、実際に目で見て初めてはっきりわかるということがあるものです。

とにかく「自分の家がちゃんとできているかは、自分でチェックしなければ」と考えている人は、1日だけでも時間を作って飯田橋の住宅金融公庫1階を訪れてみてください。ちょっとした本棚もあって、住宅の施工と融資に関する情報の多くがここだけでかなり揃っています。家を作るということに少しでも興味があるなら、たぶん1日いても飽きないと思いますよ。

2005年4月14日  外構の図(修正版)の修正をFAXする

丸一日女房とタイルの色に関してあーだこーだ言っていたのですが、やっと合意が取れたので要点を整理してエクステリア宇田川さんにFAXしました。

レンガの色というのはなかなか難しいもので、あまり赤っぽくしてしまうとメルヘンタッチになってしまうし、赤系を避けると地味な印象になってしまいます。また、インターネット上のサンプル画像も紙に出されたサンプル画像も印刷の具合やモニタの発色、果てはサンプル写真が撮影された時の日光の状態などで微妙に印象が変わってしまいます。早い話が実物ができてみないとよくわからないのですね。

一番いいのは散歩しているときにたまたまいい感じのレンガが見つかって、外構屋さんにそこに来てもらったら「これは***というメーカーの***というレンガだ」と行ってもらえた、という流れなのでしょうが現実問題それは難しいでしょう。

まぁ、後は天とエクステリア宇田川さんに任せて、できあがりを楽しみに待つことにしましょう。

2005年4月17日  実家の母と新居に

週末、息子が千葉に行ってしまう前に東京で最後にとげぬき地蔵にお参りしようと、実家の母が訪ねてきました。いい機会なので、上の子を連れて母に新居を案内しました。

新居には壁紙が貼られ始めていて、トイレや洗面台などの設備も取り付けられるのを待つだけになっています。しかし壁紙って貼ってみないとわからないもんですねぇ....「こんなのを頼んだんだっけ?」という印象です。

それ以外にはバルコニーに手すりと物干し台が付いたことと、基礎に化粧のモルタルが塗られたこと、居間の掃き出しに濡れ縁が付いたことぐらいでしょうか。

上の子は片手に小屋裏収納を引き出す棒を持ち、振り回しながら空いた手でドアノブを動かして部屋から部屋へ動きまわっていました。頼むから壁や床に傷をつけないでくれよ。

10時には「いちかわケーブルテレビ」の人が契約に来てくれました。注意点としては、「分配器の近くにブースターを設置するので100Vのコンセントが必要なことと、インターネット用に同軸ケーブルを通しておいて欲しいこと」。そんなところに電源が必要というのは根耳に水ですが、しょうがないので(某)建設さんにお願いしてみるしかありません。

テレビとインターネットで月7000円ほどかかります。きついなぁ。働かないとテレビも見られない。やっぱりアンテナ立てといたほうがよかったかなぁ。

母はテレビの契約の間子供を見てもらっていましたが、後で江戸川の河川敷で孫を遊ばせながら「ええとこや、ええとこや」を連発していました。本当にええとこや。国府台。

2005年4月22日  施主検査

来週には建物の契約と引越しを控え、(某)建設さんから「建物が出来上がったので見に来てください」との連絡を受け、ローンの契約の後で女房と現地を見に行くことにしました。

養生がはずれた新居は・・・・まるで夢のような空間でした。この間まで骨組みだけだったとはとても思えません。内装ってすごいなぁ。埃っぽかった作業現場はきれいにクリーニングされ、もうリビングルームのサンプル写真のようになっています。

よく「施主検査は、家ができあがったことにのぼせ上がってチェックにならないことがあるから、冷静に」などと言いますが、確かにこれを見ると多くの施主はのぼせ上がってしまうでしょう。ここで冷静になるのは難しいなぁ。

女房は既に浮かれてしまってどこに行ったかわからなくなっています。僕もこの半年の苦労を思い出して少し目に心の汗がにじんできました。

結局この日は夫婦二人でしみじみしているだけで終わってしまいました。いかんなぁ。これでは。契約の前にもう一度見に来ないと。

2005年4月24日  新居

午後に少し時間ができたので、新居の詳細チェックがてら窓枠の正確な寸法を計りに行くことにしました。またも銀牙に二人乗りで。

現地に付いたころはもう陽も傾きかけていましたが、子供のおもちゃ箱から丸い木の玉を持ってきていた僕はさっそくフローリングに玉を置いてみました・・・・・・。

止まるじゃないですか。色んな方向に弱く転がしても、少し転がった後で玉はぴたりと止まります。素晴らしいまでに水平です。やればできるじゃないですか(某)建設さん。

その他、壁紙のチェック。少し継ぎ目の目立つ壁紙を選んでしまったところは気にして見ると継ぎ目が見えます。どうなんだろう。こんなものなのかもしれません。明らかにわかるような大きなめくれや剥がれ、隙間はありませんでした。

水周りのチェックもしました。風呂、洗面、台所の蛇口を全部全開にして、風呂はあふれるままにしてから、床下点検口を開けて中を懐中電灯で照らします。どこか漏れているところがあればわかるはずですが、問題はなさそうでした。あとは建具と言う建具を全部女房と手分けしてバッタンバッタン開け閉めして、とりあえずテスト完了です。

結果はは外壁にペンキが滴れて汚れているところがあったのでこれを消してもらうぐらいかなぁ。

ざっとしたテストではありましたが、なかなかいい出来なのではないかと思います。

いい家になったなぁ・・・・・しみじみ。

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